講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

仏文学会

2006年度「仏文学会」第一回の集まりが、巖谷先生の音頭のもと白金校舎にて開催。各学年、各クラスの代表者が出席していろんな案が提出されました。とりあえず、「戸塚で映画を見よう!」という企画を早急に実現したいと思います。1、2年生のみなさん、ど…

第7回

1598頁下から13行目の "... chef de la police."まで終了。次回はこのテクストの最後まで終わる予定です。そして次は、Dits et Ecrits n°233 "Sexualite et pouvoir"(アクサン省略)。ただこれを読み始める前に、今読んでいるテクストのなかで自分が特に関…

第8回

本日は構造主義の話の続きと『臨床医学の誕生』のさわりだけ。構造主義については、近親婚の禁止および夫婦の役割分担のうちに社会の再生産(相互依存状態の創出)という機能を解読するレヴィ=ストロースの手続きを簡略に紹介。『臨床医学の誕生』に関しては…

第7回

ヴォルテールの主張に対し自分がそれをどう考えるか、そしてなぜそう考えるのかということを、まず一人ひとり述べてもらい、次にこれに関して別の人に意見を求め、最後に私が総括する、というかたちの議論を行いました。みんないろいろと考えてきてくれたお…

第7回

前回の質問に対して少々長めに時間を割いて回答した後、『狂気の歴史』の時代背景について。「人間主義」から「構造主義」へと銘打ち、今日は前者のみを解説しました。次回は後者についてソシュール、レヴィ=ストロースを挙げて紹介し、できれば1963年のフー…

第5回

今日はちょっとスピードアップして、教科書10頁〜11頁の本文をひととおり終了。来週は11頁の練習問題から12頁の下から6行目"... pour les catholiques"までの予定。 ただ、キリのいいとこまで終わらせようと思って焦った結果、最後の一文をなかなかうまい日…

第5回

第2課"On visite l'appartement"の最初から、真ん中よりちょっと下のブノワのセリフ"Enchante. Excusez-moi."(アクサン省略)まで進み、次回はここがディクテ範囲。これくらいだったら量的にも大丈夫ではないでしょうか? フレキャンで出た要望にお応えし…

第5回

今日は見せるための絵を忘れてしまい失礼しました。おまけにマネに関するミシェル・フーコーの分析など紹介してむつかしい話になってしまったものだから、ちょっと集中力が続かなかった模様。来週はルネ・マグリットの作品をたくさん見てもらいます。 なお、…

本日は有志によるカラオケ大会があり深夜帰宅。ゆえに日誌は明日書きます(というか実はもう明日になってしまったので日付を操作)。 とりあえず特殊研究の授業に持っていくのを忘れたアングルの絵を掲載しておきます。前回のマネ「フォリー・ベルジェールの…

第6回

本日は早めに終了したこともあり、1597頁の下から3行目"... de la classe dominante."まで。次回は一応このテクストの最後(1599頁中ほど)まで予習してきてください。まあそこまで進むことはまずないと思うけれど、念のため。 そしてゼミ後、卒論題目相談…

第7回

『狂気の歴史』が書かれた当時におけるフランスの思潮を概説。まず、1950年代まで支配的であった人間主義的思考をその現象学的側面とマルクス主義的側面とに図式的に切り分け、そこにフーコーが1954年に残した二つのテクストをそれぞれ位置づけてみました。…

映画情報!!

フランス古典映画への誘い東京国立近代美術館フィルムセンターにて、6月6日(火)から7月2日(日)までの約1ヶ月間にわたり、フランス古典映画の数々が上映されます。この機会にぜひ、ご覧あれ!! http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2006-06/kaisetsu.htm…

訂正!

5月17日の第5回4ゼミにおいて読み終えた箇所を間違えて記載しておりました。ごめんなさい!訂正しておきましたので確認ください。 http://d.hatena.ne.jp/amidelasagesse/20060517

ふらんすぷち案内

「ベルばらKidsぷらざ」なるサイトのなかに「ふらんすぷち案内」なる観光スポット紹介コーナーをみつけたので載せておきます。ベルばらファンの方もそうでない方もどうぞご覧あれ。5月は「コンコルド広場」。一応「リンク集」にも追加してみました。 http:/…

第6回

Dictionnaire philosophique の"amour-propre"を読了。よって次回は、先日の質問について1人1人答えてもらいます(第5回の内容を参照)。考えられうる反論をいろいろと予想したうえで、できるだけ説得力のあるかたちで自分の考えをまとめてきてください。そ…

第6回

『狂気の歴史』第3回目。自由の喪失がどのようにして客体化および罪の消滅へと導かれるのかという質問に対して詳しく回答。その後、「道徳療法」と狂気の内面化について。ここまでに結構時間がかかったせいで最後の「人間学的思考」と狂気の歴史との関連の…

フレッシャーズキャンプ

木曜から金曜まで、1年生のみなさんと草津にてフレッシャーズキャンプ。二日目の朝が雨になってしまい散歩できなかったのが残念だったけれど、温泉と夜更かしそしてセゾン美術館での芸術鑑賞。楽しんでいただけましたでしょうか? 私はといえばたちまち記憶…

明日の草津は寒い!!

1年生の方々へ。予報によると明日18日の草津はあいにくの雨となるらしく、最高気温が10度程度とのこと。何かしら防寒具を持って行った方が賢明です! なお草津の天気予報については以下を参照。 http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/10/4220/10426.html

第5回

前回の続きから1597頁9行目の"...de son unique regard."まで読了。「見られずに見る」システムとしてのパノプティコンの話が出てきましたね。次回の予習範囲は1598頁の真ん中あたり"...la contrebande du tabac, des armes..."まで。 なお、来週と再来週の…

卒論説明会!

今日は12時25分より1201番教室にて卒論説明会があります!忘れていた方、急げ急げ!行けなかった方は連絡ください。

第6回

『狂気の歴史』3回目。18世紀末に狂気がもっぱら内面にかかわる現象とみなされるようになるプロセス(狂気が実証的精神医学の対象として構成される第三のプロセス)を、当時の「道徳療法」と関連づけながら解説。それから、狂気に関する知と「人間学的思考…

第5回

"amour"の項を読了。次回は"amour-propre"。短いところなので、全体を予習しといてください。それからこの部分を読み終わってもし時間が残るようであれば、ここまでやった項目のなかで出てきた問題に関して、自分はこう思う、なぜならそれはこうだからだ、と…

第5回

『狂気の歴史』第2回目。近代の狂気の扱われ方について解説。とくに自由の消失と客体化との関係がどうもよくわからないという声が少なくないようなので、次回、「人間学」の問題を扱うときに、もう少し詳しく具体的に解説するつもりです。今日のところはど…

第4回

第2課の残りと練習問題を終えた後、第3課は3行目"... exposition universelle."まで。次回のディクテ範囲は第3課のこの最初の3行です。なかなかペースに乗り切れないので、やはりシャンソンを聴くのは毎週ではなくて隔週とかにしたほうがよいかもしれま…

第4回

今日も結構サクサクと進み、第1課終了。ディクテ範囲はプリント左側下から3行目の"Je suis agent de voyages..."からこの章の最後まで。しっかり復習しておいてください。なお、来週は草津。夕食の後、「二次会」のときに、みなさんとゆっくりお話しする時…

第4回

マネの重要性について。「オランピア」の「スキャンダル」に関してそのいくつかの側面を他の絵画との比較のもとに検討した後、ミシェル・フーコーによる分析を軽く紹介、そして最後に「フォリー・ベルジェールのバー」。見て気づいたことを書いてもらいました…