2006-05-23 第7回 青学特講 『狂気の歴史』が書かれた当時におけるフランスの思潮を概説。まず、1950年代まで支配的であった人間主義的思考をその現象学的側面とマルクス主義的側面とに図式的に切り分け、そこにフーコーが1954年に残した二つのテクストをそれぞれ位置づけてみました。そして次に、構造主義の台頭について。ソシュールの構造言語学を紹介したところで時間切れとなり、残りは次回。例としてレヴィ=ストロースを挙げる予定。また、フーコーと構造主義との関係についても軽く話します。