講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ウェルズとパンフォーカス

仏作文前回課題の正解はこちら。 Notre repentir n’est pas tant un regret du mal que nous avons fait, qu’une crainte de celui qui nous en peut arriver. そして今回の課題です。 「我々が自分の欠点を告白するのは、自分の欠点によって他人に悪く思わ…

権力は下から来る

前回に引き続きフランス語のテクスト講読。権力は下から来る、権力は志向的であると同時に非主観的である、というフーコーのテーゼについて考察しました。 なお、後期レポートについてはこちらに掲載してありますので確認してください。

卒論発表(2)

先週に引き続き、担当者による卒論発表。本日は、ギリシア神話、トリュフォー、ドラロッシュ、BD、マリア像について、5名の方にやってもらいました。概ね骨格はできているようですが、もう締め切りまで残るはおよそ1ヶ月。とにかく枚数を重ねることが肝…

レポートについて

現代思想論および特殊研究の2010年度後期レポートについて、詳細を以下に掲載しましたので、履修者の方は確認しておいてください。現代思想論レポート特殊研究レポート

映画と技術

仏作文の正解はこちら。Il vaut mieux employer notre esprit a supporter les infortunes qui nous arrivent qu’a prevoir celles qui nous peuvent arriver.そして今回の課題です。「我々の悔悛は、自分が犯した悪についての後悔であるよりもむしろ、その…

戦争と政治

先週に引き続き、権力に関するフーコーのテクストをフランス語で講読。今日出席してくれた人はだいたい読んできてくれていて大変結構。権力はモノではなく関係であるということ、権力は上部構造ではなくそれ自体生産的なものであるということについて考察し…

Les femmes et les hommes dans la societe

教科書46ページの残りを終えて、62ページへ。日本とフランスにおいて男女関係についての考え方が大きく異なるということを学びました。 次回は残りの部分をやって、64ページへ。ディクテは62ページ下から二番目の段落("Les deux partenaires... ni …

On cherche une explication

教科書64ページの日記を読んで、68ページまでひととおり終わりました。次回は76ページへと進みます。 なお、残りの授業も少なくなってきたので、今後はとりあえず教科書をきりのいいところまで終わらせることにして、その後もし時間があればプリントで…

知覚と行動

今回はドゥルーズの映画論。映画史にネオレアリズモがもたらしたとされる根本的転換について、ドゥルーズの分析にもとづきながら哲学的に考察しました。少なくともヒッチコックとロッセリーニそれぞの映像の違いについては気づいてもらえたのではないかと思…

卒論発表(1)

本日から担当者による卒論進行状況の発表開始。今回は、フェルメール、EU、シャネル、ヴィアン、アルトーについて、5名の方にしゃべってもらいました。問題提起や章立ての確認はもちろん、参考文献表の正しい作り方もチェック。実際の卒論制作に役立てて…

フラハティ、ムルナウ、シュトロハイム

前回仏作文の正解です。Les vertus se perdent dans l’interet, comme les fleuves se perdent dans la mer. 今回の課題はこちら。「私たちは、自分たちにこれから起こるかもしれぬ不幸を予測することよりも、自分たちに現在起こっている不幸に耐えるために…

権力とは?

まずは「セクシュアリティ」という概念について簡単におさらい。そしてその後で、フーコーの言う「権力」とはそもそもどのようなものであるのかを理解するために、『知への意志』の当該箇所をフランス語で読み始めました。今日は予習があまりできておらず残…

Travail et relations sociales

教科書46ページの最後の段落を残して読了。次回はその残りの部分を終えた後、62ページ「社会における女性と男性」へと進みます。なお、ディクテは46ページ3つめの段落の"Bien sur, les greves et les manifestations..."から、その段落3行目の終わり…

La surprise du lundi matin

5-1のプリントから始めて、教科書64ページへ。下の部分は終わったので、次回は上にあるステファニーの日記からやります。etreを使った複合過去の練習です。もちろんディクテもやります!

差異と同一性

本日よりドゥルーズ。プラトンのイデア論を解読しつつ、西欧における差異の同一性への従属の歴史を明らかにしようとするドゥルーズの議論を、『差異と反復』についての発表をもとに考察しました。難解で抽象的に思われる哲学的概念も、どのような具体的問題…

卒論執筆要綱

本日は、仏文科から配られた卒論執筆要綱について、詳細に解説。注の付け方や書式の整え方など執筆の要領はもちろんのこと、提出日や口頭試問に関しても触れておきました。今日休んだ人は誰かに聞いて確認しておいてください。 来週からはいよいよ卒論発表会…

モンタージュと意味の創出

前回仏作文の解答です。 L’esperance, toute trompeuse qu’elle est, sert au moins a nous mener à la fin de la vie par un chemin agreable. そして今回の課題はこちら。 「河が海のなかへと消えゆくのと同様に、美徳は利害のなかへと消えてゆく」 本日は…

セクシュアリティの歴史

しばらくぶりの授業だったので、まずは、『監獄の誕生』と規律権力について簡単におさらい。それから、『性の歴史』の紹介へと進みました。次回は「セクシュアリティ」という概念についての説明を補足して、いよいよテクスト講読に入る予定。しっかり予習し…

テクスト配布

来週金曜に使用するドゥルーズのテクストをBBSにて配布します。これを理解するためには、プラトンのイデア論についての知識が必要です。BBSへ

Emploi et chomage (suite)

教科書44ページの残りを終了。それから46ページの一文だけやりました。次回ディクテは44ページ下から3段落目の3行("Le chomage des jeunes... le taux de chomage atteint 60 %")。 なお授業中に紹介した映画は以下の通り。ビデオクリップの方はま…