講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

卒論発表(1)

本日より卒論発表の開始。3名の方に、ポール・ポワレ、結婚、シャンソンについてそれぞれやってもらいました。 強調したのは、本を読んでまとめたり引用したりしたところには必ず注をつける必要があるということ。これによって、どこまでが調べて書いたこと…

「研究」ページ更新

個人サイト「研究」ページに以下を追加しました。 論文: 「フーコーからメルロ=ポンティへ 見えないものの考古学」(『思想』第1015号掲載) 翻訳(個人訳): 『ミシェル・フーコー講義集成8 生政治の誕生』(筑摩書房) 「訳者解説」407頁―414頁

権力から倫理へ

本日より、権力の話を離れて、性の問題を「倫理」との関連で扱うフーコー晩年の著作についての考察へ。どのようにしてそのような軸の移動が起こったのかについて、わかりやすいと思われる側面をとりあげつつ解説してみました。強制や禁止によるのではなく、…

Vermeer(4)

例によってまずは仏作文です。前回の正解はLes nouvelles technologies sont moins rapidement adoptees en France que dans bien d'autres pays. そして今回の課題は「その日ご都合が悪いようでしたら、私までお電話でご連絡いただけますでしょうか?」(手…

la nuit blanche

第12課を47ページまで読了。切りのいいところまで、ということで最後かなり駆け足になってしまいましたが、大丈夫でしたでしょうか?ディクテは、47ページ4行目"Quatre ans plus tard,..."から、その段落の最後まで。 なお、適当な訳語をみつけることのでき…

Qu'est-ce qui ne va pas ?

58ページの最後まで解説し、62ページの発音練習まで終了。疑問詞que, quiの使い方、代名動詞の命令形、il fautの使い方などを説明しました。 なお、今日からディクテに加えてフランス語でのちょっとした受け答えの練習をやってみました。今回はあまりうまい…

思考と自由

先週のデカルトの話がいまいち不評だったのを受けて、私たちの日常により近い話として、思考と自由との関係について考察してみました。私たちの思考は、私たちの行動に何がしかの自由をもたらすことができるけれど、ではその思考そのものの自由とはいかなる…

卒業アルバム写真撮影

本日は会議のため4ゼミは休講。卒業アルバム用の写真撮影のみ行いました。自分が一番写るの下手でごめんなさい。 卒業式のときにもまた写真撮るので、今日来られなかった人はそのときに記念撮影しましょう。

個人サイトリニューアル

トップページのデザインを新しくしてみました(といっても写真やロゴは使いまわしですが)。少なくとも、使い勝手はよくなったのではないかと思っております。 個人サイトトップページへ

来年度ゼミ紹介

2009年度慎改ゼミ(3ゼミ、4ゼミ)に関する紹介記事を個人サイトに掲載しました。以下のリンクからご覧ください。 2009年度4ゼミについて2009年度3ゼミについて2008年度慎改ゼミ卒論テーマ なお、これまでの慎改ゼミの内容、雰囲気に関してはこの「講義…

来年度のゼミについて

来年度の3ゼミ、4ゼミでどのようなことをやるかについては、この週末のあいだに、講義日誌および個人サイトにてご紹介する予定です。

le vin

第10課を終わった後、第12課へ。第1段落の最後まで読み終わりました。来週のディクテは39ページ"Mais les viticuleurs..."から"... ni dans la vinification"まで。予習としてはとりあえず第12課の練習問題までやっといてください。

Ca ne va pas!

4-2の残りをやって、58ページへ。代名動詞の活用とその4つの意味について解説した後、5行目"Qu'est-ce qui ne va pas ?"まで読みました。"que"と"qui"の使い方については来週改めて説明します。

デカルト

本日はデカルト『省察』についての発表。方法的懐疑からコギトの発見に至るまでを簡単にまとめてもらいました。少しでも疑う余地のあるものは徹底的に疑うというデカルトの身振りに対していまいち共感してもらえなかったようで残念。来週はここからフッサー…

リモージュ会

リモージュ留学希望の人々と留学帰りの人々との交流会を、慎改研究室にてささやかに開催。いろんな話を私自身興味深く聞かせてもらいました。やはり若いうちに外に飛び出すのはかけがえのない体験です!

卒論の書き方(形式編)

本日はパソコン&プロジェクタを使用して、注の付け方、引用の仕方、目次の作り方など、形式的な面を中心に卒論の作成法を解説しました。的を射た質問も出たし、だいぶ要領をわかってもらえたように思います。これで書き始めるためのハードルを一つ越えるこ…

生権力

前期にほんの少しだけ触れておいた生権力bio-pouvoirについて少々補足してみました。個人としての人間および集団としての人間の生そのものに介入しようとする権力について、その歴史的背景とその性との関係に言及しながら解説。ちょっと消化不良という方、ぜ…

Vermeer(3)

前回仏作文の正解はこちら。Les malheurs des autres nous apprennent a relativiser les notres. そして今回の課題は以下のとおり。「フランスにおいて新たなテクノロジーは他の多くの国々よりも遅く取り入れられる。」 引き続きフェルメールについての発表…

Le vin francais a des concurrents redoutables

第7課の練習問題を終えた後、第10課へ。39ページ2行目"... deux vins de saveur differente."まで進みました。ディクテは38ページ6行目"Ces pays cultivent la vigne..."から"... des gouts qui plaisent au grand public."まで。 第10課を終えたら、また…

quel desordre

48ページの残りを終えて、54ページへ。10行目の"Il est a toi le portable ?"まで進みました。来週は58ページの予習をよろしく。 そして久々にフランスのポップスを紹介。フランス大統領夫人カルラ・ブルーニの曲を紹介しました。 Carla Bruni "Quelqu'un m'…

ロッセリーニ解説

先週の発表を受けて、本日は私の方でロッセリーニの映像についての解説。知覚と行動との絆を緩めることによる生じるイメージとは何か、ということについて考察しました。ちょっと最後ごちゃごちゃしてしまったけれど、だいたい理解してもらえたのではと思い…