講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

試験範囲終了

本日で、前期の試験範囲の第10課までを終了しました。これから期末試験までは、3限、4限ともに、試験範囲の復習をやっていきます。よくわかっていないところについては、どんどん積極的に質問してください。 とりあえず3限では、疑問代名詞の練習問題を宿…

卒論の書き方

前回課題の正解はこちらです。 La magnanimité méprise tout pour avoir tout. 今回の課題はありません。 今日は、卒論の書き方について。問題提起のやり方や、構成の仕方などを、過去のゼミ生の卒論プランをサンプルとしてとり上げながら説明しました。やは…

遠近法と受胎告知

コッサのカタツムリに関するテクストをようやく読了。続いて、やはりダニエル・アラスの、やはり受胎告知に関する別の文章を読み始めました。本日は、2ページ目の11行目まで終了。まずは、ロレンツェッティ兄妹が登場しました。

陶片追放

アリストテレス『政治学』のなかの、陶片追放に関する記述について。他の人々よりもはるかに優れた人々を追放する制度としての陶片追放は正当化可能なものではあるけれど、徳において圧倒的な優れた人が現れた場合には、他の人々はその人に自ら進んで従わね…

嘘つきについて(3)

前回仏作文の正解です。 C'est une grande habileté que de savoir cacher son habileté. 今回の課題 はこちら。 「真の雄弁は、話すべきことをすべて話すこと、そして、話すべきことしか話さないことに存する。」 今日は、p.46の5行目まで進みました。次回…

関係代名詞

今日は関係代名詞。3限での私の説明が悪く、よくわからなかったようでごめんなさい。そのせいで今日は結局第10課が終わらず。来週は疑問代名詞の続きからやっていきます。 宿題は、p.29の2。ディクテ範囲はp.27の4です。それから、今日配ったプリントにつ…

主体かつ客体としての人間

仏作文の正解は以下のとおり。La souveraine habileté consiste à bien connaître le prix des choses. そして今回の課題です。「寛大さは、すべてを手に入れるためにすべてを軽視する。」 テクストは、p.608の14行目まで終了。次回は、構造主義と人間主義と…

人間は万物の尺度である

テクストは、p.55の2行目まで。今日で全部終わらせたかったのですが、ちょっと残ってしまいましたね。次回は、残りの1ページを終えて、アラスがやはり受胎告知について論じている別のテクストに入ろうと思います。

よき多数者支配とは?

プラトン『国家』による民主制批判に少々補足を加えた後、アリストテレスの『政治学』へ。彼が統治形態を分類する際の多数者支配の位置づけについて解説しました。 来週は、アリストテレスが、あまりに優れた者を追放する制度としての陶片追放をどのように考…

嘘つきについて(2)

仏作文の正解はこちら。On incommode souvent les autres quand on croit ne les pouvoir jamais incommoder. そして今回の課題です。「自分の能力を隠す術を知っていることは、一つの大きな能力である。」 本日は、p.45の19行目まで。思ったより進みません…

ワイン講習会写真

先日のワイン講習会のときに撮った写真を、パスワード付で公開します(パスワードはゼミの時間にお伝えします)。あんまりうまく撮れていなくてごめんなさい・・・ ワイン講習会2012写真

比較級、最上級

3限では第8課p.25まで、4限では第9課p.26の説明と、p.27の1まで終わりました。 宿題は、p.27の2,3,4。3限のディクテは、p.23の3,4およびp.25の2,3が範囲です。

ワイン講習会

今日は仏文学会主催のワイン講習会。今年のテーマはブルゴーニュワインでした。みなさん楽しく味わい酔っぱらっていましたね。

人間主義

仏作文、前回課題の正解はこちら。 Quelque prétexte que nous donnions à nos afflictions, ce n'est souvent que l'intérêt et la vanité qui les causent. 今回の課題はこちらです。 「最高の能力は、物事の価値をしっかりと認識することにある。」 例に…

カタツムリの大きさ

p.52の17行目まで読了。やはり絵画は本物を見なければダメということですね。来週でなんとかこのテクストを読み終えることができればと思っています。

民主制批判

パレーシアの分裂から、ギリシアにおける民主制批判へ。本日は、民主制においては真実を語ることが不可能であるということに関して、プラトン(『国家』)が船の比喩を使って語っている部分を紹介しました。 次回は、アリストテレス『政治学』において民主制…

嘘つきについて(1)

例によって、仏作文の正解から。Il n'est pas si dangereux de faire du mal à la plupart des hommes que de leur faire trop de bien. そして今回の課題です。「他の人々に迷惑をかけているはずはないと信じているとき、迷惑をかけていることがしばしばあ…

命令文など

3限では、第7課の I とその練習問題まで終了。そして4限で第8課 I の説明まで進みました。 宿題は、p25の1。そして小テストは、3限がp.21の2,3,4のディクテ、4限がp.22の I の活用テストです。しっかり復習してきてください。

レポート

3ゼミ前期レポートについて、以下に内容等の詳細を掲載しましたので、確認してください。3ゼミ2012年前期レポート

歴史と因果性

仏作文、前回課題の正解および今回の課題です。 La vanité, la honte, et surtout le tempérament, font souvent la valeur des hommes, et la vertu des femmes. 「我々が自分の不幸にいかなる口実を与えるにせよ、それを引き起こすのは、たいていの場合、…