講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「記憶と証言」ドキュメンタリー映画上映会

このたび明治学院大学フランス文学科では、山形国際ドキュメンタリー映画祭の協力を得て、「記憶と証言」と題した映画上映会を行なうことになりました。入場は無料。お誘いあわせのうえぜひお越しください。 日時:11月21日水曜日 15時45分〜20時30分(休憩1…

第15回 アナクロニスム(2)

前回の仏作文の解答は以下のとおり。La decision a prendre me paraissait importante, autrement je ne serais pas venu. そして今回の課題です。その殺人犯は、扉の後ろに罠が仕掛けられているとは思ってもみなかった。 今日は第4段落から第7段落まで終…

第14回 分化する知覚

映画的知覚が自由間接話法的である、という前回提示した命題について、それがいったい何を含意しているのかを解説しました。複数の主観が混ぜ合わされているということではなく、逆に分化による主観構成の契機がそこにあるということ。その後で、前回も見て…

第16回 Francois Ozon

数独のとこの練習問題を終えた後、第16課フランソワ・オゾンの話へ。62ページ下から3行目"a Stockholm"まで終了。来週は64ページの練習問題まで終える予定。ディクテは62ページ2段落目の最初"Pendant quelques annees..."から、"... dans le milieu du jeun…

第16回 De retour du salon

今日から第5課。62ページを終了しました。複合過去についてもちゃんと理解しているようで結構。次回はここのディクテをやって、64ページに進みます。 毎回順調に進んで時間が余るくらいなので、来週から、フランスの歌や映像など、ちょっとした+αを持ってく…

第17回 ガンス、ラング

まずは先週見てもらったグリフィスとエイゼンシュテインの映像について解説。平行モンタージュと対立モンタージュの違いを説明し、「衝突」の理論に含意されている弁証法的思考についても簡単に紹介しました。そして次の映像として、アベル・ガンスの「ナポレ…

2008年度ゼミ紹介

明学仏文科ではもうすぐ2008年度3ゼミおよび4ゼミの募集が行なわれます。そこで、来年度の慎改ゼミについて以下に紹介文を掲載しておきました。質問などある方はどうぞ遠慮なくメールください。2008年度4ゼミについて2008年度3ゼミについて なお、2006年度…

ワッシーに注目

今週は月、水と休講にしてしまってごめんなさい。その代わり、というわけではないんだけど、今日はワッシー(Vincent Wouassi, Jr.)を紹介します。ワッシーは、ドラマーであると同時に三味線名取でもあるユニークなカメルーン人ミュージシャン。恵比寿ディ…

第15回 数独(2)

第13課を51頁まで終了。次回は52頁exercicesをやった後、第16章フランソワ・オゾン監督の話へと進みます。ディクテ範囲は51頁下から3行目"Mais le sudoku est..."から最後"... dans un univers virtuel."まで。

第15回 Ca ne va pas !

本日も順調に、予定していた第4課の3を"Ca ne va pas !"を終了。ここが来週のディクテ範囲です。代名動詞やil fautの使い方についても復習しておいてください。そして次は第5課1(62頁)へと進みます。

第16回 グリフィス、エイゼンシュテイン

リュミエール兄弟による映像についていくつか補足した後、モンタージュのスタイルについて学ぶために、グリフィス監督とエイゼンシュテイン監督の作品をそれぞれ一部上映。その共通点と差異について気づいたことを書いてもらいました。ざっと見たところ、だ…

2007年度戸塚映画会

今年も戸塚キャンパスにて映画会を開催します。昨年に引き続きジャン・ルノワール監督特集。詳細は以下をご覧ください。 2007年度戸塚映画会

第16回 卒論の書き方についての全般的注意

まず仏作文前回課題の正解。Apportez-nous des preuves, sans cela nous ne pourrions pas vous croire.そして今回の課題は以下のとおりです。「夜に飲むコーヒーの量をもう少し減らしてみなさい、そうすれば眠れるようになりますよ。」(命令法+未来形) 卒…

第14回 アナクロニスム(1)

例によって仏作文から。まずは前回課題の正解です。 Si seulement tu etais arrive cinq minutes plus tot! そして今回の課題。 非常に重要な決定がなされると私には思われたのだ。そうでなければ私はやって来なかっただろう。(autrement+条件法) こちら…

第13回 映画と自由間接話法

今日から本格的に講義を再開。ベルクソンのイマージュ論のところから簡単におさらいをした後、知覚イマージュへ。映画における主観的知覚と客観的知覚との分かち難さが言語における自由間接話法の問題と交叉するという(パゾリーニに依拠した)ドゥルーズの…

Felicitations!

以前この講義日誌でもお知らせしておいた「第7回フランス語で歌うコンテスト(J'aime chanter)」が、本日、赤坂区民センターホールにて開催されました。明学仏文科3年生の内田さんが一次審査をクリアして見事出場し、さらに入賞!"Prix de la chanson"(…

第14回 数独

ジダンに関する話を終えた後、第13課の数独へ。ちょっと中途半端になってしまって50ページ9行目 "... qu'il est ne." まで終了。ディクテは冒頭の一文です("Comme la plupart des pays ... a ce jeu cerebral.")。 私自身、数独やったのは昨晩が初めてだ…

第14回 4-2 Quel desordre !

54ページを終了。これが来週のディクテ範囲になります。そして予習は58ページをどうぞよろしく。 文法事項など細かい説明を省いてしまいましたが、もし不明な点があれば遠慮なく質問してください。

第15回 マグリット、リュミエール

まずはマグリットの語る二種類の類似について解説。モデルとコピーとの類似を中心に解説した後、参考までに、プラトニスムと超越の思考にも触れておきました。 そしていよいよ映画の話。今日は導入として映画史の流れをごく簡単に紹介し、リュミエール兄弟に…

第15回 愛と持続

ようやく喉が完治、と思っていたら途中で水飲みに出たりして失礼しました。 前回の仏作文の正解はMeme si tu as du merite, le resultat obtenu est loin d'etre satisfaisant. そして今回の課題です。「私たちのところに証拠を持ってきてください、そうでな…