講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

サルトル(2)

サルトルの2回目は、「実存は本質に先立つ」という主張について。これを踏まえて、前回の「自由」の話にも少々補足を加えてみました。「存在」の話、「無意識」の話などが出てきて、今日はちょっと難しかったようですね・・・ 次回からミシェル・フーコー。…

第11課

今日から第11課へ。46ページ下から5行目まで終了しました。 次回ディクテは第10課の残り半分です。

知覚と行動

本日の授業ファイルは以下からどうぞ。フランス学概説ファイル6月28日(掲載終了) 次回は、ヒッチコック「ロープ」、トリュフォー「大人は判ってくれない」などを扱う予定です。

権力と知

前回仏作文の正解はこちら。L'accent du pays où l'on est né demeure dans l'esprit et dans le coeur, comme dans le langage. そして今回の課題はこちらです。「ふとした機会が我々のことを、他人に対して、そしてそれ以上に我々自身に対して知らしめる。…

ワイン講習会

午後6時より、恒例のワイン講習会が開催されました。「南フランスのワイン」をテーマに、いろんなワインとチーズ、そしておいしいバゲットを楽しみました。1,2年生の方も、20才になったらぜひ参加してください!

研究分野と真理

34ページ8行目まで終了。研究分野disciplineに関するここの記述は、とくに『言葉と物』と大きく関連しています。

主人と召使(2)

まずは仏作文の正解。Nous ne ressentons nos biens et nos maux qu'à proportion de notre amour-propre. そして今回の課題です。「偉大な人物になるためには、自分の運のすべてを利用する術を知らねばならない。」 テクストは「主人と召使」を読了。次は、…

サルトル(1)

まずベルクソンの「記憶」について少々補足した後、サルトルの言う「自由」について。私の説明の仕方が悪かったのか、サルトルに共感した人は少なかったですね・・・まさしくこれが価値の相対性と言ってしまえばそれまでですが。 次回もサルトル。今度は、「…

第10課終了

本日は第10課の会話文およびプリントを終了。次回は第11課からです。ディクテは第10課の前半部分をやります。

虚構と現実

本日の授業ファイルは以下からどうぞ。フランス学概説ファイル6月21日(掲載終了) 今日観てもらったクレール、カルネ、ルノワールの映像については、興味深いコメントがいくつもあって感心しました。次回は、ヒッチコック「マーニー」、ロッセリーニ「ス…

ポジティヴな戦略

仏作文前回の正解はこちら。Lorsque notre haine est trop vive, elle nous met au-dessous de ceux que nous haïssons. 今回の課題はこちらです。「生まれた土地の訛りは、言語のなかと同様、精神や心のなかにも残る。」 テクストは105ページ下から2行…

作者機能

30ページ下から8行目まで終了。言説の出来事性を統御する第二の原理としての作者の話です。ここの部分は、『ミシェル・フーコー思考集成?』所収の「作者とは何か」と大きく関連しているので、ぜひあわせて読んでみてください。

主人と召使(1)

仏作文前回の正解は以下のとおり。Il y a une certaine sorte d'amour dont l'excès empêche la jalousie.今回の課題はこちらです。「我々は自分の幸不幸を自己愛に見合う分しか感じない。」 本日より「主人と召使」。テクストは66ページの一つ目の段落を…

ベルクソン(2)

本日はベルクソンによる「記憶」の理論について。二種類の記憶がある、という主張には、多くの人が納得できたようでしたね。 次回は、ベルクソンの言う精神的記憶について少々補足的に説明した後、サルトルをやります。

第10課

第9課を終えて、第10課へ。42ページ11行目まで終了しました。このペースなら、第13課の「補講」もやれるかもしれませんね。 なお、次回のディクテは第9課の残り半分です。

映画の技法

まず、本日の授業ファイルはこちら。フランス学概説ファイル6月14日(掲載終了) そして、本日紹介した西川美和さんの講演記録は以下のとおりです。「西川美和監督、自作を語る」(2008年12月22日開催) 次回は、ガンス、ドライヤーの映像を簡単に紹介し…

「性の科学」の系譜学

まずは仏作文の正解から。Il est plus difficile d'être fidèle à sa maîtresse quand on est heureux que quand on en est maltraité. そして今回の課題です。「我々の憎しみがあまりにも激しいとき、その憎しみは我々を、我々が憎んでいる人々の下に置く。…

注釈

テクスト28ページの1行目まで読了。注釈ないし解釈は、言説を言説そのものとして扱おうとするフーコーにとって、極めて重要な問題を提起するものです。

猫と犬(3)

仏作文の正解は以下の通り。Dans l'amour la tromperie va presque toujours plus que la méfiance. 今回の課題はこちらです。「ある種の愛においては、その過剰が嫉妬を妨げる。」 今日はテクストの残りの部分を読んだ後、猫と犬についての討論会。と言って…

イアン・ハッキングの歴史的存在論

「イアン・ハッキングの歴史的存在論」と題されたシンポジウムが、9月7日(土)に開催されます。詳細については以下をご覧下さい。シンポジウム「イアン・ハッキングの歴史的存在論」

ベルクソン(1)

本日よりベルクソン。「持続」概念に関して簡単に説明した後、『創造的進化』の冒頭部分について発表してもらいました。私の存在は不断の変化である、という主張について、納得できたでしょうか? 次回は、やはりベルクソンの『物質と記憶』です。

第9課

教科書38ページの会話文を、重要表現に関する説明も加えながら、15行目まで読了。次回は残りの部分を読み、プリントで表現を確認した後、第10課へと進みます。 なおディクテは、38ページの11行目までが範囲です。

映画の始まり

本日より映画。授業ファイルは以下からどうぞ。フランス学概説ファイル6月7日(掲載終了) 今日は結局、リュミエール兄弟の作品まで。次回は、メリエス「月世界旅行」、ムルナウ「サンライズ」、ドライヤー「裁かるるジャンヌ」、ガンス「ナポレオン」など…

レポートに関する修正

2013年度前期フランス学概説レポート、2013年度基礎研究レポートに関して、一部修正を加えましたので確認してください(修正箇所は赤字で示してあります)。 2013年度前期フランス学概説レポート2013年度基礎研究期末レポート

性の科学

仏作文の正解はこちら。Nous nous consolons souvent par faiblesse des maux dont la raison n'a pas la force de nous consoler. 今回の課題はこちらです。「邪険にされているときよりも、うまくいっているときの方が、愛する女性に対して貞節を守るのは難…

言説の出来事性

25ページ下から9行目まで終了。ボルヘスに関する部分がちょっと中途半端に終わってしまったので、次回はそこのところのおさらいからやります。