講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

個人面談&写真撮影

本日は卒論に関する第一回の個人面談。すでにタイトルまで決めていた人から、まだテーマも固まっていない人まで、さまざまでしたね。とにかく6月には題目を提出しなければならないので、それまでにたくさん本を読んで、やりたいことをできる限り絞っていっ…

表象されざるもの

今日はちょっとゆっくり目に、p.46の6行目まで。受肉の表象不可能性についての話まで辿り着きました。

エウリピデスのパレーシア(4)

今日は前回に引き続き「イオン」。劇の展開にパレーシアが大きく絡んでいるということを、パレーシアが問題となる二つの場面の分析を通じて説明してみました。 次回は、やはりエウリピデスの作品「オレステス」のなかで、パレーシアという語が悪い意味で用い…

悲しみについて(4)

前回仏作文課題の解答はこちら。 L'hypocrisie est un hommage que le vice rend à la vertu.今回の課題はこちらです。 「自尊心は借りをつくることを望まず、利己心は支払うことを望まない」 今日で「悲しみについて」を読み終わり、一人ひとりにこの主題に…

中間試験

3限は、中間試験。みなさん、出来はいかがでしたか?次回答案をお返しするので、どうぞお楽しみに。4限では、p.54の1、p.17の4の答合わせ。p.54の2が宿題です。

歴史について

まずは仏作文。前回の正解はこちら。 En vieillissant on devient plus fou, et plus sage. そして今回の課題です。 「虚栄心、羞恥心、そしてとりわけ気質が、しばしば、男の勇猛さと女の貞節をつくる。」 今日のテクスト講読は、p.606の最後の行まで終了。…

絵画空間と現実空間

p.43の下から4行目まで読了。ようやく、カタツムリがどこにいるのかが明らかにされ始めました。 私が担当するところを少し増やしてみたら、少々ペースアップできましたね。とりあえずこんな感じで進めて行こうと思います。

エウリピデスのパレーシア(3)

「エレクトラ」を簡単に紹介し、そこで用いられている「パレーシア」の用法を確認。その後で、パレーシアが中心的テーマとなっている作品「イオン」について、まずはそのあらすじと物語の背景を少々詳しく説明しました。 次回は、「イオン」におけるパレーシ…

悲しみについて(3)

仏作文の正解はこちら。 Il y a des gens niais qui se connaissent, et qui emploient habilement leur niaiserie. そして今回の課題です。 「偽善とは、悪徳が美徳に対して示す敬意のことである。」 テクストは、p.20下から9行目の"qu'il en mourut"まで…

フレッシャーズキャンプ

5月18日から19日まで、新入生歓迎合宿「フレッシャーズキャンプ」が開催されました。今年は例年と変わって伊豆長岡へ。伝統のある温泉町で、お風呂と料理を楽しみながらわいわいと交流しました。

砂の顔

まずは、前回課題の正解から。 La vertu n'irait pas si loin si la vanité ne lui tenait compagnie. そして今回の課題です。 「年をとるとともに、人はより愚かにもなるしより賢くもなる。」 今日はテクスト講読。『言葉と物』の末尾の一節を読み終えた後…

ゼミコンパ

夜は、3ゼミコンパ。結構飲んで、大騒ぎしましたね。またやりますので、今回来られなかった人も、次の機会にはぜひ参加してください!

カタツムリとしての神

今日はp.40の17行目まで終了。カタツムリと神の等価性の話でした。 今回もやはりあまりペースが上がらなかったので、次回からは、本筋に直接関係のないところは私がさらっとやって、重要なところにポイントを絞ることにします。予習範囲が増えますが、どうぞ…

エウリピデスのパレーシア(2)

エウリピデスの2回目。前回の「フェニキアの女たち」について簡単に補足した後、「ヒッポリュトス」および「バッコスの信女」を検討し、当時の「パレーシア」が、地位や名誉によって与えられる権利であったということを確認しました。 次回もエウリピデス。…

悲しみについて(2)

仏作文、前回課題の正解はこちら。 Le vrai honnête homme est celui qui ne se pique de rien. そして今回の課題です。 「愚かな人々のなかには、自分のことをわきまえて自分の愚かさを巧みに使用する人々がいる」 テクスト講読は、p.18の4行目まで終了し…

疑問文の作り方など

本日3限は、疑問文の作り方を復習し、宿題にしていたp.15の3とp.53の答合わせをやりました。そして4限には、第4課 I. etre / avoirの活用と II. 否定形を終了。それに対応するp.17の練習問題1〜3もやってもらいました。 すでにお伝えしているとおり、再…

Carlos K.

本日は、慎改ゼミの卒業生で作曲家のCarlos K.さんをゲストとして迎え、学生時代の生活や就活のこと、さらには現在の音楽活動について話してもらいました。現在売り出し中の先輩の話に、みんな熱心に耳を傾けていましたね。というか、いつもの授業より出席者…

遠近法

アラスのテクストを、p.38の5行目まで読了。カタツムリがタブロー全体の遠近法的構図のなかでどのような位置を占めているのかということに関する分析を読んでいきました。次回は、カタツムリと神とのあいだにどのような関係がありうるのかについての考察で…

エウリピデスのパレーシア(1)

本日よりようやくエウリピデスのパレーシアへ。 まずは、古代ギリシアや悲劇に関してある程度知ってほしいと思い、ギリシア民主政の成立までの歴史と、そこでの悲劇の役割とを、極めておおざっぱに解説。それから、エウリピデスの作品「ヒッポリュトス」のな…

悲しみについて(1)

仏作文前回課題の正解はこちら。 Le désir de paraître habile empêche souvent de le devenir.そして今回の課題です。 「本当の紳士とは、何も自慢しない人のことである。」 テクスト講読は、「人は異なる手段によって・・・・・・」をようやく読了。次の「悲しみ…

再度教室変更

火曜4限の現代思想論は、まだ教室が狭いので変更してほしいとの希望が多かったため、明日5月8日より再度教室変更となりました。受講者の方は掲示等を確認しておいてください。

Les mots et les choses

今日から4ゼミも仏作文。前回課題の正解はこちらです。 Il est plus honteux de se defier de ses amis que d'en etre trompe. そして今回の課題。 「美徳は、もし虚栄心がそれにつき従わないならば、たいしたものとならないだろう。」 ようやく今日からテ…

著作紹介の続き

またしてもおさらいがかなり長めになってしまい、失礼しました。なるべく最初のうちにいろんな疑問に答えておこうと思ったもので。 今日は結局、著作紹介をかなりおおざっぱに一通り終えました。次回からは、エウリピデスにおけるパレーシアの問題に入ってい…

人は異なる手段によって同じような目的に達する(3)

前回仏作文の正解はこちら。 Nous oublions aisément nos fautes lorsqu'elles ne sont sues que de nous. 今回の課題は以下のとおりです。 「利口に見られようという欲望が、しばしば、利口になることを妨げる。」 今日は、p.14の下から11行目まで終了。柔…