講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

理性の狂気との分割

テクストは、理性の言説と狂気の言説とのあいだの分割について述べられているところを、14ページの8行目まで読了しました。次回はその続きから、真理への意志の話へと進みます。

愛情と友情(3)

仏作文前回課題の正解はこちら。S'il y a des hommes dont le ridicule n'ait jamais paru, c'est qu'on ne l'a pas bien cherché. 今回の課題はこちらです。「愚かさを治す方法はみつかるが、曲がった精神をまっすぐにする方法は全くみつからない」 本日は…

悲しみについて

本日より本格的に発表開始。モンテーニュの「悲しみについて」を4名の方に担当してもらいました。自分の体験も踏まえていろいろ考えてきてくれましたね。 次回はデカルト『方法序説』です。かなり難しくなるので、できるだけ、今日配ったプリントに目を通し…

on m'a dit que...など

本日は31ページを終了。ちょっとゆっくりやりすぎた感があるので、来週からはもう少しポイントを絞って進めて行く予定です。 なお、次回のディクテは30ページの後半部分が範囲です。

ルネサンス

教室が広くなったこともあり、本日よりパワーポイントを使用。私自身、初めての試みだったのですが、概ね好評のようで安心しました。お伝えしておいたとおり、今日の授業の資料をPDFファイルでアップしておいたので、以下からアクセスしてください。 フラン…

快楽を語る快楽

まずは仏作文の正解から。L'intérêt que l'on accuse de tous nos crimes mérite souvent d'être loué de nos bonnes actions. 今回の課題はこちらです。「人生においては時として思いがけない事態が生じる。そこからうまく抜け出すためには少々頭のおかしい…

言説の物質性、出来事性、権力

テクスト12頁の2行目まで終了。言説の物質性、その出来事性、その権力が問題となっていることを強調しておきました。これからは、一つの社会のなかでそれらがどのように制御されるのかということに関する考察が、順になされていくことになります。

愛情と友情(2)

仏作文前回課題の正解はこちら。On ne trouve guère d'ingrats tant qu'on est en état de faire du bien. そして今回の課題です。「もし、自分の滑稽さを決してさらけ出したことのない人間がいるとしたら、それは、人々がその滑稽さをよく探さなかったから…

うそつきについて

モンテーニュ『エセー』の「うそつきについて」を、私が担当して模擬発表を行いました。私たちにとって極めて身近なテーマなので、ある程度とっつきやすかったのではないかと思います。 次回からいよいよ発表開始。やはりモンテーニュの「悲しみについて」を…

Unité 7 (1)

本日から授業開始。第7課の最初の手紙文の内容を読んでおおざっぱに理解しました。"on m'a dit que"のところの説明があんまりうまくいかなかったので、次回はここからやっていきます。 次週の最初に行うディクテの課題は、Takeshiの手紙の部分。とりあえず…

印象派

絵画の第一回は印象派について。まず、印象派の画家によるいくつかの作品を観てもらい、簡単に紹介。その後で、印象主義impressionnismeという名称の由来を、これも極めておおざっぱに説明しました。 次回は、印象派の作品の持つ特徴について解説した後、い…

卒論題目の絞り方

まずは仏作文の回答から。Nous pardonnons souvent à ceux qui nous ennuient, mais nous ne pouvons pardonner à ceux que nous ennuyons.そして今回の課題です。「我々のあらゆる罪の原因として非難される私欲は、我々のよい行いの原因として称賛されるに…

始まりの拒絶

テクストは9頁15行目まで終了。始める必要をなしですませたいという欲望と、始まりを際立たせようとする制度との対立を確認するところまで。ベケットやイポリットとの関連についても少々詳しく解説しました。 次回は、言説の物質性、その出来事性、その権力…

愛情と友情(1)

まず、仏作文の正解はこちら。Quelque bien qu'on nous dise de nous, on ne nous apprend rien de nouveau.そして今回の課題です。「自分が善行を施すことができる状態にある限り、恩知らずを見つけることはほとんどない。」 テクスト講読は、今日はかなり…

イントロダクション

これもやはり、授業についての簡単な紹介。目的、やり方、成績の出し方について説明しました。 そして早速、発表担当者を決定。どうやらほぼ全員に発表をお願いすることができそうです。来週はまず私がモンテーニュ「嘘つきについて」を担当、模擬的に発表し…

イントロダクション

履修形式が他と異なるため授業に行くまでメンバーがわからずちょっと心配していましたが、ほどよい人数で何より。日常のコミュニケーションのために役立つ表現を一緒に学んでいきましょう! 来週から早速授業開始。教科書を購入し、第7課から予習を始めてお…

イントロダクション

本日は、授業の目的、進め方、成績評価のやり方を紹介。それから、ちょっとしたウォーミングアップとして、オーソン・ウェルズ監督「黒い罠」冒頭のシーンと、マノエル・ド・オリヴェイラ監督「クレーヴの奥方」の1シーンを観てもらい、ワンシーンワンカッ…

文献検索について

卒論作成のためには、本や論文を読んで調べることが不可欠。そのために、ネット上で簡単に文献を検索できるサイトとして、GeNiiを紹介しておきます。この講義日誌左側、および慎改のサイト右側にもリンクをはってありますので、ぜひ利用してください!GeNii …

イントロダクション

ゼミで使用するテクスト("L'Occident et la vérité du sexe")を配布した後、授業の進め方を説明し、最後に、卒論でやりたいことについて一人ひとりにしゃべってもらいました。4ゼミから参加の人も結構いるので、まずはお互い仲良くなってもらえるとうれし…

イントロダクション

大学院は、半分ほどが昨年度と同じメンバーでしたが、とりあえずまずは自己紹介。その後で、フーコーについての簡単な紹介と、テクストを読むためのウォーミングアップなど。『知の考古学』の一節をもとに、フーコーの言う「言説」とは何かということを理解…

イントロダクション

本日はイントロダクション。授業の進め方や成績評価のやり方を説明した後、簡単な自己紹介をやってもらいました。早くみなさんの名前を覚えられるようがんばります! 本格的な授業開始は来週から。Le miroir des idéesは、まずは"L'amour et l'amitié"から読…