講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

第15回 映画と思考

ヒッチコックロッセリーニについての3回目。今日は新たに、『見知らぬ乗客』の「シガレット・ケース」のシーンと、『ストロンボリ』のマグロ漁のシーンを見てもらい、観客と登場人物との関係をめぐる両者の差異を確認。その上で、知覚と行動との絆が緩むときに何が可能となるかという先週の問いに対し、「思考」という一つの答えを提示、これについて解説しました。言わんとしていることは結構わかってもらえたようで何より。次回はネオ・レアリズモについて少々補足的に説明した後、できればヌーヴェル・ヴァーグの話に入ります。


それから、授業中にも言ったとおり、11月10日の5、6限に、第2回の戸塚映画会を開催します。ヒッチコック2本立ての予定。詳細については近日中にWeb上でお知らせします。