講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第15回 映画と思考

ヒッチコック&ロッセリーニについての3回目。今日は新たに、『見知らぬ乗客』の「シガレット・ケース」のシーンと、『ストロンボリ』のマグロ漁のシーンを見てもらい、観客と登場人物との関係をめぐる両者の差異を確認。その上で、知覚と行動との絆が緩むと…

来年度慎改ゼミについて

2007年度慎改ゼミ(3年次ゼミ、4年次ゼミ)についての紹介文を個人サイト上に掲載しました。以下のリンクからアクセス可能です。質問等ありましたら、お気軽にコメントもしくはメールください。2007年度4年次ゼミ紹介(携帯用サイトはこちら)2007年度3…

第16回 休暇/デカルト

本日も卒論発表。2名の方に発表してもらい、質問、コメント等を行いました。ちょっと的外れのことをしゃべってしまったかなというきらいもありますが、どうぞご勘弁を。 来週はゼミ写真の撮影があります。詳細については明日にでも全員にメールで連絡するつ…

第16回『言葉と物』(2)

『言葉と物』第2回。「表象の分析」をめぐる前回の内容を受けて、本日は「深層」の発明から「人間」の登場まで。とくにカントの「物自体」の話を中心に進めました。次回は、今日の授業に関する質問に対して回答したうえで、有限性の地位向上、人間学の眠り、…

本日の一曲

Michel Polnareff, Tout, tout pour ma cherie.どうやら「めざましテレビ」で使われているそうで、みんなご存知のようでした。ちなみに邦題は『シェリーに口づけ』。しぇりぃ??

第14回 ネットオークションの話題など

ここでもちょこっと来年度3ゼミの話をした後、教科書第7課を、本文、Exercicesともに終了。ディクテは18頁下方の、"Il y a dix jours, ..."から"... Maghrebins et Gitans"まで。来週は第14課。マンガの話です(次からやる順番が変わるので要注意!)。

第14回"Joyeux anniversaire !"(2)

後期から教室にCALLシステムが導入されたため、今日は戯れに使ってみました。ヘッドホンを使ったりマイクを使ったりいろいろやってみた結果、この授業には不要であることを再確認。とりあえずビデオを見れてCDを聞ければ十分かなと。教科書は第4課を終了。…

第14回 純粋な視覚的=聴覚的映像

先週に引き続き、『マーニー』と『ヨーロッパ1951』について。観客が映像のなかに引き込まれ自らを一人の登場人物であると感じるにまで至るヒッチコックの映像に対し、ロッセリーニにおいては逆に、登場人物が耐え難い光景を前に途方に暮れていわば一人の観…

まるで台風のような雨風のなか、お疲れさんでした。途中多少小降りになったものの、結局帰る頃にはまたひどくなってしまったようで。傘は大丈夫でしたか?

2007年度ゼミ説明会

明学仏文科では、2007年度3ゼミおよび4ゼミの説明会を以下の要領で行うことになりました。各ゼミの内容や履修方法について説明がありますので、来年度ゼミを履修する方は必ず出席してください。なお、2007年度慎改ゼミ(3ゼミ、4ゼミ)の具体的な内容は…

第15回 教育制度/肖像画

本日より卒論体制。担当者による発表と出席者全員の進行状況報告、それに加えて、実際に書き始めた人の原稿をもとに文章作成上の留意点を解説しました。構成を固めることはもちろん大事なんだけど、書いてみて初めて気づくこともたくさんあるので、なるべく…

ピカソとモディリアーニの時代

と題された展覧会を東急文化村でやってますね。10月22日まで。興味のある方はぜひ渋谷へ。私もいずれ青学からの帰りにでも寄ってみるつもりです。

第15回『言葉と物』(1)

本日より、『言葉と物』について。『臨床医学の誕生』からの流れを再確認した後、「深層の発明」と「有限性の分析論」とに焦点を絞った解説を開始。でもそれでもやはりちょっと話がややこしすぎたようで、いまいち反応は芳しからず。来週からはもう少しシン…

第14回"caractere"(2)

前回に引き続き"caractere"の項を、74頁真ん中あたりの "... ne recevons-nous pas tout ?" まで読み進めました。生まれながらの性格を消し去ることは決してできない、というヴォルテールの主張について、いろいろ考えてみてください。 次回(再来週)は残り…

第14回『これはパイプではない』

他の授業でもたびたび紹介したフーコーの「これはパイプではない」について。やはりいきなり絵画の話だったのでちょっと面食らってしまったかもしれませんね。興味を持ってくれた方は、フーコーのテクストおよびマグリットの作品に直接あたってみてくれると…