講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

大学院

Institution

テクストは114ページ下から10行目まで。フッサールのAbschattungenについては比較的すんなりわかってもらえたようですが、メルロ=ポンティのinstitutionに少々手こずりました。

Exprimer pour le sujet parlant, c'est prendre conscience.

113ページ下から13行目まで読了。表現はただ単にコミュケーションのための道具であるばかりではなく、語る主体にとっての意味の獲得である、という話でした。

la signification anime la parole comme le monde anime mon corps

後期初回ということで、「言語の現象学について」の既読部分を簡単におさらいした後、続きを読み進めました。112ページの下から2行目まで読了です。

Quasi-corporéité du signifiant

今回からテクストに戻り、110ページから11ページにかけての "II. Quasi-corporéité du signifiant" を読みました。ひとまずこれで前期の授業は終了です。

L'existentialisme chez Hegel

先週に引き続き、「間接的言語と沈黙の声」の内容紹介。フッサールの歴史観との近さが感じ取れる内容でした。

Merleau-Ponty et Malraux

本日は博士課程在籍中のC・・・君による発表。途中で講読を中断してしまった「間接的言語と沈黙の声」について、内容を紹介してもらいました。いろいろ質問していたら時間切れになってしまったので、来週続きをやります。

logique incarné

110ページまで読了。メルロ=ポンティにおいては、言語に関する考察を特徴づけているのもやはり両義性および有限性に関する思考であるということを感じる一節でした。

Retour au sujet parlant

講読は108ページの下から11行目まで終了。ソシュールから言語の現象学へと向かうところです。

Phénoménologie du langage

本日より、「言語の現象学について」の講読開始。初期フッサールと後期フッサールとでは言語に関する考え方が違うという話でした。106ページ下から6行目まで読了です。

le fond de silence

58ページの下から17行目まで終了。来週は、残りの部分を読んだ後、「言語の現象学について」に進みます。

Comme le tisserand

57ページ19行目まで読了。協議の結果、第一部を読み終わった後は、「言語の現象学について」に移ることになりました。

Tout langage est indirect ou allusif, est, si l'on veut, silence.

講読は55ページの下から三行目まで終了。思考、意味、言語のあいだの関係についてのメルロ=ポンティの考察についていくのは容易ではありませんね。

Le sens est le mouvement total de la parole

54ページの段落の切れ目まで読了。思考と言語との関係についての考察です。

La genèse du sens n'est jamais achevée

講読は53ページ18行目まで。言語とその意味の関係について、さらに深く考えていきます。

le sens naissant au bord des signes

テクストは13行目まで読了。言語に言えることが他の文化的事象についても言える、という話です。ブルネレスキについては具体的に何を言っているのかわかったけれど、数学についてはちょっと厳しかったですね・・・

la liaison latéral du signe au signe comme fondement d'un rapport final du signe au sens

本日は51ページの14行目まで。やはりなかなか手強い文章でしたね。レーモン・ルーセルの例(pillard/billard)はここを理解するのに有効ではないかと思います。

La langue est faite de différences sans termes

本日より講読開始。内容を理解するために具体例を挙げながらゆっくり読んで、50ページの真ん中あたりまで。ソシュールの言うようにラングが差異のシステムであるとするなら、子どもにおける言語の習得はどのようにして可能となるのか、ということに関する…

イントロダクション

初回ということで、テクストについて簡単に紹介した後、メルロ=ポンティおよびソシュール言語学の基本的内容を説明しました。次回より、「間接的言語と沈黙の声」を読んでいきます。

L'analytique de la finitude

まずは修論お疲れ様でした。今日は、フーコー『言葉と物』について。経験に与えられる有限性から基礎にある有限性に近づこうとするものとしての「有限性の分析論」が語られている箇所を、フランス語で細かく読んでみました。有限性の逆転、人間の登場、人間…

Blanchot (2)

本日は再度ブランショ。文のつながりや訳語の選び方を細かく吟味していきました。

Merleau-Ponty(2)

今日はリクールとメルロ=ポンティ。フランス語の細かいところをチェックしました。

Blanchot(1)

ブランショ『文学空間』の一節を読みました。一つひとつの単語にどれくらいこだわって理解すべきなのか、読解力を問われるテクストです。

Merleau-Ponty(1)

本日より修論準備の授業。第一回は、メルロ=ポンティ『行動の構造』における科学批判の箇所を読みました。断片的だとわかりにくかったところも、説明してもらうと理解できたのではないかと思います。 次回はブランショです。

Peindre n'est pas affirmer

本日でCeci n'est pas une pipe読了。結構順調に読み進めることができました。 来週からは、修論をかかえているお二人が論文で使用するテクストを一緒に読んでいく予定です。

les jeux infinis de la similitude

74ページの切れ目まで読了。なんとか来週で最後まで終えることができそうです。

Sept discours dans un seul énoncé

71ページの段落の切れ目まで終了。「表象」について前回の話を少々補足しました。

un énoncé et sept affirmations

68ページの段落の切れ目まで読了。類似と思考との関係について、少しは了解しえもらえたでしょうか?

La pensée et la ressemblance

テクストは66ページの真ん中あたりまで。思考と類似との関係がちょっとややこしいので、来週またあらためてやります。

représentation

テクスト63ページ下から8行目まで読了。類似と相似についてしゃべりすぎたせいであまり進まず失礼しました。

ressemblance et similitude

61ページの9行目まで読了。マグリットにおける類似の戯れに関する重要な箇所です。