『性の歴史』第4巻『肉の告白』日本語訳刊行
ミシェル・フーコー著『性の歴史』第4巻『肉の告白』の日本語訳が、新潮社より12月21日に刊行されます。
2018年にフランスで公刊されたこの書物を手にとったとき、私自身のなかでは、中学時代にLed ZeppelinのアルバムCodaを聴いたときの体験が甦りました。すでに解散してしまっていた彼らの音楽を知って夢中になっていたまさにそのときに、未発表の見事な楽曲の数々が新譜として発表されるという出来事に立ち会うことができたのは、大きな幸運でした。
今やフーコーに関しても、私と同じく彼の死後に読み始めた人が多くなってきたのではないかと思います。彼のこの最後の主著が日本語で読めるようになることを心待ちにしていた読者にとって、本訳書が期待外れのものとならないことを願っています。