講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

賭の必要性について

パスカルの2回目は賭の必要性について。神が存在するかどうかを人間はその知性によって知ることはできないけれど、しかし神が存在する方に賭けて生きることこそが理性的な選択である、というパスカルの議論を、発表に引き続き出来る限りかみ砕いて説明してみました。無限の生を儲けることができるのであれば有限の生を賭けるべきだ、という結論には納得できなかったかもしれないけれど、我々の日常がいかに賭に満ちているか、つまり、普段いかに我々が不確かなもののために確かなものを危険にさらして生きているかということについては、気づいてもらえたのではないかと思います。


なお、本日は前期レポートについて説明しました。近日中にWEB上にもアップする予定ですので、欠席してしまった人はそちらをご覧ください。


次回からディドロです。ちょっと手強いかと思うけれど、発表準備どうぞよろしく。テクストはBBSに掲載してあります。