講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

知覚、行動、思考

ヒッチコックロッセリーニの映像から、知覚と行動の絆について考察しました。見ることしかできない状態、目の前の情景を前にして途方にくれる状態、すなわち、知覚と行動との絆が断ち切られる状態においてこそ、思考が生ずるのだということ。映画のみならず、我々の日常に密接にかかわる問題なので、わかりやすかったのではないかと思います。


今回で映画は終了。思考の話が出てきたところで、「別のやり方で見る」から、「別のやり方で考える」へと移行します。まずは、意識と無意識について。フロイトの発表どうぞよろしく。


なお、今日の話は、ジル・ドゥルーズの『シネマ1』の末尾および『シネマ2』の冒頭で展開されているので、興味のある方は読んでみてください。