講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

非理性と監禁

本日より、1960年代にフーコーがどのようにして人間学的思考から身を引き離していくのかをみていくために、まずは1961年の『狂気の歴史』について。古典主義時代における狂気の監禁をめぐるフーコーの分析を概観しました。来週は、狂気が今度は精神の病として成立するプロセスと、そうしたプロセスの人間学的思考とのつながりについて見ていきます。