講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

第6回

マグリットのいくつかの作品を見た後で、まずは、パイプの絵とそのすぐ下に書かれた「これはパイプではない」という一文とのあいだの可能的関係について、ミシェル・フーコーによる分析をもとに解説。次回は、空中にパイプが浮遊するヴァージョンについて考察する予定。諸事情により今回用意できなかったカリグラムの例も来週いくつかお見せします。


参考文献
ミシェル・フーコー『これはパイプではない』、豊崎光一、清水正訳、哲学書房、1986年(『ミシェル・フーコー思考集成Ⅲ』(筑摩書房)に再録)。