講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

自己への配慮

ソクラテスの弁明』の最終回。人々に対してその無知を知らしめるというソクラテスの使命には、人々が自分自身を絶えず高めることを促すという目標があるということ。「汝自身を知れ」という命令が、「自己への配慮」という問題に従属するものであること。こうしたことを、フーコーの分析に従って説明していきました。


来週は、『ラケス』を扱いながら、ソクラテスの使命が具体的にはどのように果たされるのかを見ていくつもりです。