講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

固着と外傷

前回、前々回と扱ってきた精神分析の話についての総まとめ。無意識、夢、リビドー、エディプス・コンプレクスといった概念を、神経症の治療というフロイトの目的にからめながらつなげてみました。結構駆け足で端折ったところも多かったので、興味のある方はぜひフロイトを直接読んでみてください。


次回からは、こうしたフロイトの理論を歴史的に位置づけることを試みます。とりわけ、性的欲望とその抑圧の理論を権力のメカニズムと結びつけるフーコーの分析について、発表&解説の予定。


なお、授業の終わりに、3ゼミの選び方について簡単に説明しました。来年度の慎改ゼミについては時間がなかったので次回あらためて。以下も参照してください。

2010年度3ゼミ紹介