講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

見ることは見ないことである

前回のおさらいを済ませた後、『臨床医学の誕生』においてフーコーが語っている「不可視なる可視性」の構造が、人間学的思考を特徴づけるものとしての喪失と回収の図式と完全に重なるものであることについて解説。そしてそれから、構成的有限性の問題に少しだけ足を踏み入れておきました。いきなり「見ることは見ないことである」ではわけがわからなかったかもしれませんね。いずれにしても詳しくはまた次回。