2009-06-08 精神疾患と疎外 現代思想論 まず『夢と実存』への序文についておさらいした後、1954年のフーコーのもう一つのテクスト『精神疾患とパーソナリティ』へ。内容を簡単に紹介しつつ、こちらでもやはり、弁証法的思考と人間学的探究との本質的なつながりが見いだされるということを強調しておきました。 とりあえずこれでいわゆる「前フーコー的」なテクストを終えて、次回は1961年の『狂気の歴史』へ。フーコーがいかにしてかつて自分自身が帰属していた思考の地平から遠ざかっていくのかを見ていきます。