講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

チャップリン、キートン

まずはチャップリンスラプスティックについて解説。チャップリンがリアルとコミックを両立させ、さらにトーキー時代には「ディスクール」によってASA'をSAS'に合流させたことを、彼のオリジナリティとして指摘しました。そして、これに対しスラプスティックを最初から直接SAS'に結びつけた映画として、バスター・キートンを上映。とくに彼の爆走と機械の使用に注目しつつ。


見てもらったのは、チャップリン「モダン・タイムス」、「殺人狂時代」、キートン「蒸気船」。とくにチャップリンは私自身しばらく敬遠していたんだけど、今回あらためて見直してみて、映画をそこに込められたメッセージから解放することの必要性を再認識しました。


いよいよ次が最終回。行動イマージュの危機とネオ・レアリスモの話で終える予定です。