講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

第12回

ジャン・ルノワールの第二回。『素晴らしき放浪者』の映画史的意義について、ルネ・クレールの『巴里祭』、マルセル・カルネの『北ホテル』と比較しながら紹介。「物語」に従属しない映像の可能性を考察しました。


これで今学期の授業は終了。来学期は、とくにジル・ドゥルーズに立脚しつつ、ネオ・レアリスモ、ヌーヴェル・ヴァーグなどを分析の予定。その後、今度は映画を離れて、愛と欲望との関係、言語と思考との問題、権力と知との関係などについてしゃべるつもりです。


参考文献

蓮実重彦『映像の詩学

蓮実重彦『映画 誘惑のエクリチュール