2006-07-14 第12回 特殊研究 ジャン・ルノワールの第二回。『素晴らしき放浪者』の映画史的意義について、ルネ・クレールの『巴里祭』、マルセル・カルネの『北ホテル』と比較しながら紹介。「物語」に従属しない映像の可能性を考察しました。 これで今学期の授業は終了。来学期は、とくにジル・ドゥルーズに立脚しつつ、ネオ・レアリスモ、ヌーヴェル・ヴァーグなどを分析の予定。その後、今度は映画を離れて、愛と欲望との関係、言語と思考との問題、権力と知との関係などについてしゃべるつもりです。 参考文献蓮実重彦『映像の詩学』蓮実重彦『映画 誘惑のエクリチュール』