講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

第5回

『狂気の歴史』の第2回目。前回のおさらいとして、ルネサンスおよび古典主義時代において狂気がどのようにとらえられ、どのように扱われていたのかということを少々詳しく説明した後、18世紀末以降、狂気が医学的対象となり、主体性の消失(アリエナシオン)とみなされ、もっぱら内面にかかわるものとされるようになるという三重のプロセスについて、最初の二つを解説。次回は残るもう一つのプロセスについて紹介し、さらに、そうした変化と「人間学的思考」とのあいだに認められる関係を見ていきます。

 
また、今日しゃべったところは『狂気の歴史』第3部第3章「自由の正しい使途について」に書かれている内容なので、より理解を深めたい方はぜひ読んでみてください。