ギリシャと倫理
あいだがあいてしまったので、前回のおさらいから。キリスト教的性道徳と古代ギリシャ・ローマの性倫理との連続性と差異について考察するために、まずはポイントを絞るところから始めました。それから、まずギリシャにおける倫理的問題を扱う上で押さえておかなければならないことを指摘。「男性的」ということの持つ意味の広がりが、おそらく我々の「当たり前」と最も隔たったものであったかと思います。
次回は、ギリシャにおける性倫理が具体的にどのようなものであるのかということについて見ていく予定です。
なお、そんな遠い場所の遠い過去のことを勉強して何の役に立つんだろう?という疑問、そしてそれに対するフーコー的回答は、常に念頭に置いておいてください。