講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

マグリット(解説)

今日はジャン・ルノワールについての発表も準備してもらっていたのですが、結局マグリットの解説で終わってしまいました。問題のパイプの絵が絵画の表象機能を動揺させ、二種類の類似を戯れさせている、という点に絞って説明しましたが、やはりちょっと難しかったようで。いずれにしても、見えるものを見えないものに従属させる代わりに(たとえばマグリットの意図などといった不可視のものを可視的なものの支えとして追い求める代わりに)見えるものそのものをどのように見ることができるのかを考えていきましょう。


来週こそ、ルノワールの発表どうぞよろしく。