講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

3ゼミ 健康と病(4)

仏作文前回課題の正解はこちら。 L'on fait plus souvent des trahisons par faiblesse que par un dessein formé de trahir. 今回課題はこちらです。「我々が自分の情念に逆らうとしたら、それは、我々の力によってではなく、情念の弱さによってである。」 …

4ゼミ 後期スケジュール、卒論ひな形の使い方など

後期の4ゼミは、卒論指導中心となります。 本日は手始めとして、卒論面談および卒論発表のスケジュールについて希望をとり、配布した卒論ひな形の使い方について少々説明しました。とくに、目次の自動作成機能と自動脚注機能、そして引用箇所のインデントの…

仏語1 複合過去

後期初日の本日は、期末テストの答案を返却した後、第7課en plusの代名動詞の複合過去まで説明しました。休み明けのせいか暑かったせいか、かなりみんな眠そうでしたね… 次回の小テストは、プリントの例文および練習問題からの穴埋め問題です。

基礎研究 イントロダクション

今年度の基礎研究は後期に開講です。今日はイントロダクション。16世紀から20世紀までのフランスの哲学者、思想家のテクストを、発表形式で読み進めていきます。 来週は私がモンテーニュについて模擬発表をやる予定です。発表担当者はこれを参考にして準備し…

大学院 司牧権力(イントロダクション)

本日はイントロダクション。 今学期は、『肉の告白』に納められている「補遺2」のなかの司牧権力に関する箇所を読んでいきます。今日は、その前置きに当たる部分(二種類の「真理現出」とその絡み合い)を簡単に紹介、解説しました。

3ゼミ 健康と病(3)

本日より秋学期の授業開始です。例によってまずは仏作文から。 Les défauts de l'esprit augmentent en vieillissant comme ceux du visage. 今回の課題はこちらです。「人は、裏切ろうというはっきりとした意図によって裏切るよりも、弱さによって裏切るこ…

『ミシェル・フーコー 自己から脱け出すための哲学』(岩波新書)

10月下旬に、拙著『ミシェル・フーコー 自己から脱け出すための哲学』(岩波新書)が刊行されます。 今年1月に出版された『フーコーの言説』(筑摩選書)がフーコーを読み直すための書であったのに対し、新著は、これからフーコーを読み始めようとしている読…

大学院 質問、感想など

本日は前期最後の授業ということで、受講者からの質問を受けたり、感想をしゃべってもらったりしました。いろんな観点を示してもらったことで、前期にやった内容がだいぶすっきりまとめられたのではないかと思います。 後期も『肉の告白』を読んでいきますが…

3ゼミ 健康と病(2)

仏作文の正解はこちら。 On ne donne rien si libéralement que ses conseils. 今回課題はこちらです。「精神の欠点は、顔の欠点と同様、年をとるとともに増していく。」 「健康と病」を読了。そして今日で前期の授業は終了です。後期の最初の授業で一人ひと…

仏語1 代名動詞の命令法など

本日は、第6課en plusの残りを終えて、第7課pouvoir, devoir, vouloirの活用まで進みました。 今日やったところまでが期末試験の範囲となります。試験まで2週間あるので、しっかり復習しておいてください。

大学院 リビドーと帰責性

本日で、『肉の告白』第3章第3節「性のリビドー化」のうち、今学期に読むことにしていた箇所を読み終えることができました。次回は、受講者からの感想や質問の時間に充てたいと考えています。

3ゼミ 健康と病(1)

前回仏作文の正解はこちら。 Les vieillards aiment à donner de bons préceptes, pour se consoler de n'être plus en état de donner de mauvais exemples. 今回課題はこちらです。「助言ほど人が気前よく与えるものは何もない。」 「子どもと青少年」につ…

4ゼミ 卒論プランの立て方など

仏作文の正解はこちら。 Les hommes ne vivraient pas longtemps en société s'ils n'étaient les dupes les uns des autres. 今回課題はこちらです。 「若者は血の熱さによって自分の好みを変え、老人は慣れによって自分の好みを保持する。」 本日は、前期…

仏語1 命令法、自動詞と他動詞など

本日は第6課Grammaire「命令法」の続きから始めて、En plusの「自動詞と他動詞」および「補語人称代名詞をともなう命令法、代名動詞の命令法」を途中まで説明しました。 次回小テストは今日やったところの書き換え問題です。

大学院 リビドーは sui juris である

テクストは340ページの9行目まで進みました。配ったプリントは来週読み終えそうなので、その後は、私からの解説および受講者からの質問やコメントの時間にしたいと思います。

3ゼミ 子どもと青少年(4)

仏作文の正解はこちら。 Tout le monde se plaint de sa mémoire, et personne ne se plaint de son jugement. 今回課題はこちらです。「年寄りは、悪い例を与えることがもはやできなくなったのを慰めるために、よい教えを与えることを好む。」 今日はゼミ生…

4ゼミ 「性の科学」の系譜学

仏作文の正解はこちら。 Il est plus honteux de se défier de ses amis que d'en être trompé. 今回課題はこちらです。「人々は、もし互いにだまされ合っていないとしたら、社会のなかで長いあいだ生きてはいないだろう。」 今日は先週に引き続きテクストを…

仏語1 所有代名詞、代名動詞など

本日は、第5課en plusの所有代名詞を終えた後、第6課の代名動詞、さらには命令法の途中まで進みました。次回は、ちょっと多いけれど、代名動詞を含む7つの動詞の活用ディクテを行います。

大学院 リビドーはその根源において男根的である

本日は338ページの下から8行目まで読了。またちょっと気になる箇所が残ってしまったので、次回あらためて説明します。

3ゼミ 子どもと青少年(3)

仏作文正解はこちら。 Le silence est le parti le plus sûr de celui qui se défie de soi-même. 今回課題はこちらです。「誰もが自分の記憶力を嘆き、誰一人として自分の判断力を嘆かない。」 本日は「子どもと青少年」を読み終えました。次回は一人ひとり…

4ゼミ 性愛の術と性の科学

まず仏作文の正解から。 L'amour de la justice n'est en la plupart des hommes que la crainte de souffrir l'injustice. そして今回の課題です。「友を疑うのは友に欺かれるよりも恥ずかしいことだ。」 本日は久々にテクスト講読。前期も残り少なくなって…

仏語1 補語人称代名詞、非人称構文など

本日は、第5課Grammaireの補語人称代名詞をあらためて説明し、En plusの非人称構文まで進みました。 次回小テストは、今日やった「練習」から穴埋め問題を出します。

大学院 反逆者としての生殖器

テクストは337ページ5行目まで読了。リビドーがいかに男根的なものとして理解されているかが示されている箇所でした。

3ゼミ 子どもと青少年(2)

前回仏作文の正解はこちら。 Si on juge de l'amour par la plupart de ses effets, il ressemble plus à la haine qu'à l'amitié. 今回課題はこちらです。「沈黙は、自分自身を警戒する人にとっての最も確実な方策である。」 テクストは27ページの下から…

4ゼミ 卒論題目決定

卒論題目届けの提出締切が今週末であることを受けて、本日は、一人ひとりに自分の題目を発表してもらい、OKの人はそのまま提出、問題のある人とはその後で相談しました。 タイトルの後は、どのような問いのもとにどのような順序で考察を進めていくのか、プラ…

仏語1 時刻の表現、補語人称代名詞など

本日は、第4課En plusを終えて、第5課の2.補語人称代名詞の基本的なところまで説明しました。 次回小テスト範囲は、時刻の表現、faire, partir, sortirの活用、補語人称代名詞です。

大学院 肉体の非意志的な動き

テクストは335ページの下から9行目まで読了。アダムとエバがイチジクの葉を綴り合わせて腰に巻いたのは、生殖器そのものを隠すためではなく、堕罪によってもたらされたその非意志的な動きを隠すためであった、というアウグスティヌスの解釈が問題となっ…

3ゼミ 子どもと青少年(1)

仏作文正解はこちら。 Il n'y a guère de gens qui ne soient honteux de s'être aimés quand ils ne s'aiment plus. 今回課題はこちらです。「愛をその効果の大部分によって判断するならば、愛は友情よりも憎悪に似ている。」 今日はまず、「笑いと涙」に関…

4ゼミ 主体の学

仏作文の正解はこちら。La bonne grâce est au corps ce que le bon sens est à l'esprit. 今回課題はこちらです。「正義への愛は、大多数の人々にとって、不正を被ることへの恐れでしかない」 テクストは104ページ2行目まで。早めに授業を終えて、卒論…

仏語1 近接未来、近接過去、疑問詞

まずは中間テストを返却。総じてよくできていました。この調子で期末もがんばってください。 授業は、第4課の近接未来、近接過去、疑問詞を説明。次回小テストは、ディクテではなく、プリントに準じて穴埋め形式で行う予定です。