講義日誌 yasuyuki shinkai

明治学院大学文学部フランス文学科 慎改康之

2009-06-29から1日間の記事一覧

楊逸氏講演会「言葉と交流」

午後6時より、2008年に「時が滲む朝」で第139回芥川賞を受賞した楊逸氏の講演会が、白金キャンパスにて行われました。仏文科の小野先生による司会のもと、興味深い話を聞かせていただきました。

「市民ケーン」(1)

仏作文の正解は以下のとおり。Il n’est pas facile de deviner sa pensee. そして今回の課題です。「私が彼らと初めて出会ったのはパリである」 発表は、「市民ケーン」の1〜5まで。トリュフォーのテクストによって、少しでもこの映画の核心に近づくことが…

狂気と人間学

本日は、狂気の近代的な考え方の成立と人間学的思考との関係についてのフーコーの分析を紹介。そしてそこから、『狂気の歴史』と50年代の彼の著作とのあいだに認められる決定的切断を指摘しておきました。 次回は、そのような離脱の身振りにもかかわらず61年…